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再生医療

再生医療|かものみや整形外科|さいたま市北区、加茂宮の整形外科、リハビリテーション科

当院の再生医療は大学病院・専門施設の支援を受け、高いエビデンス(治療効果実績)に基づいた治療方法、かつ低価格での治療提供が可能です 当院では厚生局の認可のもとに第二種、第三種再生医療として各種PRP療法及び幹細胞治療を行っています
順天堂大学スポーツ医学・再生医療講座
ヨーロッパの整形外科学会が変形性膝関節症に対するPRP療法(再生医療)をグレードAの推奨度治療に
・ESSKA (European Society of Sports Traumatology, Knee Surgery & Arthroscopy) ORBIT Consensus 2022
当院支援施設による科学的かつ良好な再生医療治療成績
・学会発表(YouTube)

※2022年度 再生医療実績:201症例件数

PRP療法

整形外科

PRPはPlatelet-Rich Plasmaを略した名称で、日本語では「多血小板血漿」と言います。なぜ血小板で組織の修復効果が期待できるのか?それは血小板には 2つの働きがあり、一つは血液を固める働き、もう一つはPRP療法の主な作用である血小板から放出される成長因子による傷ついた組織を修復・再生させる働きがあります。PRP療法は自分の血液から濃縮された血小板を精製することにより、血小板の放出する成長因子の効果を高め、組織の修復が早まったり、治りにくい組織の修復・再生が期待されます。この"自分で自分を治す力(自己治癒力)"をサポートする効果を利用する治療方法がPRP治療です。方法としては、自分の血液を約20㏄とり、特殊な技術を用いて血液中の血小板が多く含まれる部分のみを抽出し、自己PRPを作成し、局所注射療法を行います。PRP療法の歴史としては、この"自分で自分を治す力(自己治癒力)"をサポートする治療法として、ヨーロッパやアメリカでは10年以上前から整形外科・スポーツ分野で広く行われている治療法です。数年前にはメジャーリーグエンジェルスの大谷翔平選手が、肘の怪我の際にPRP療法を受けられ話題になりました。そして近年日本でも整形外科PRP治療のトップランナーである順天堂大学などを中心に多くの医療機関で臨床実績(腱、関節などで)が積み上げられ、その効果はエビデンス(治療効果実績)を持って認知されつつあります。1日でも早い復帰が必要なアスリートの方々や、筋肉や靭帯、関節などの長引く痛みを抱える患者様にとって、PRP療法は新たな選択肢の一つとなってくれます。特に当院では、変形性膝関節症・変形性股関節症などの関節内疾患や、肩腱板損傷・膝蓋腱炎・テニス肘などの腱や筋肉や靭帯による関節外疾患の治療に、治療選択肢の一つとして提供しております。
またPRP作製方法には様々な方法があります。残念ながら承認されていない方法(歯科治療などで使われる方法を転用、再生医療法に基づかない方法)やエビデンス(治療効果実績)のない方法を用いて治療を進めている施設も散見されます。当院の再生医療は大学病院・専門施設の支援を基盤に、高いエビデンス(治療効果実績)に基づいた治療方法を用いて、かつ低価格で患者様に治療提供が可能となっております。 そのPRP療法のみではなく、APS(Autologous ProteinSolution)やPRP-FD (PFC-FD: Platelet-derived Factor Concentrate FreezeDry, CPRP-FD: Cell-free Platelet-Rich Plasma Freeze Dry)という治療方法でも当院では治療が可能です。
更には、幹細胞治療(培養幹細胞治療はHP下記を参照ください)、再生因子注入療法(リペアニーズ)、幹細胞培養上清液療法(エクソソーム療法)という治療方法でも当院では治療が可能です。
当院は、再生医療等の安全性の確保等に関する法律第40条第1項の規定に則って、特定細胞加工物製造届出を行い、細胞培養加工施設としての認可を受けております。また、同法に則った第二種再生医療、第三種再生医療の再生医療等提供計画の認可を得ております。またPRP作製器機についても医療機器承認済み(クラスⅢ)器機を使用しております。

 

<PRP療法の治療効果ついて>
ここではエビデンス(治療効果実績) のあるPRPを用いた膝関節治療が、 実際にどれだけの治療効果があったのかについての報告を紹介いたします。
・報告では変形性膝関節症患者517例に対してPRP治療を行い[1] 、患者立脚型膝評価(KOOS)と厳格な効果判定であるThe OMERACT–OARSI criteria for response [2]に基づいて治療効果評価をおこないました。その結果、治療早期より膝の自覚症状改善が認められ、治療後6か月後及び12か月後の時点でも61.7%及び62.1%の症例に統計学的有意差をもった自覚症状の改善継続が認められたと報告しています。また、変形性膝関節症のX線(レントゲン)重症度分類であるKellgren-Lawrence分類(以下KL分類:KL0 〜KL4までの5段階分類でKL4が最も重症 [3])においてもKL2で75.5%の症例、KL3で66.5%の症例に自覚症状の改善が認められたと報告し、最も重症であるKL4症例でも50.9%にPRP治療後に自覚症状の改善が認められたと報告しています。
・また別の報告でも、変形性膝関節症患者306例に対してPRP治療を行い[4] 、その結果、治療早期より膝の自覚症状改善が認められ、12か月後の時点でも58.9%の症例に統計学的有意差をもった自覚症状の改善継続が認められたと報告しています。
・当院の変形性膝関節症患者に対するPRP治療成績(2022年度データ)でも、上記2つの治療報告と同様に再生医療により高い治療効果を認めています。具体的には、患者立脚型膝評価(KOOS)においてほぼ全例で自覚症状のスコア改善を認め、厳格な効果判定(The OMERACT–OARSI criteria for response [2])に基づいた治療効果評価でも75%の患者さんに統計学的有意差をもった自覚症状の改善が認められています。その結果は再生医療等提供状況定期報告や学会・学術誌に報告をしています(下記図) 。

 

再生医療

 

 

[1] 齋田良知、他:整形外科 Surgical Technique. 2022, [2] Pham T, et al. OsteoArthritis and Cartilage, 2004, [3] Kellgren JH, et al. Ann Rheum Dis. 1957, [4]大鶴任彦、他:関節外科. 2020 

ご不明点やご興味をお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。また、遠方のためにやむを得なく受診が難しい場合などは、電話などでご相談も対応いたしております。

主な対象疾患例

  • 変形性関節症(変形性膝関節症・変形性股関節症・母指CM関節症など)
  • 膝半月板損傷
  • 肩腱板損傷
  • 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
  • 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
  • 腸脛靭帯炎(ランナー膝)
  • 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
  • 足底腱膜炎
  • アキレス腱障害(アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎)
  • 肉離れ(下腿三頭筋・ハムストリングス・大腿四頭筋・腸腰筋などの不全断裂)
  • 肘・膝・足関節靭帯損傷
  • 手関節TFCC損傷
  • 膝関節果部骨壊死
  • 骨折後の偽関節
  • 肩腱板損傷
  • 難治性骨折

治療の流れ

PRP療法ご希望の方はまずは本治療の適応であるかを診断するために、一度通常の受診をして頂きます。治療の適応がある場合には、治療日を決めて予約します。初診日のPRP療法は完全予約制のために行っておりません。遠方のためにやむを得ない場合などは電話などで院長とご相談ください。

1患者様の腕から血液を採取(採血)
患者様の血液を治療に適した量だけ採取(採血)いたします。
2血液を加工し、PRPを作成
採取した血液をPRPキットに注入し、遠心機で数回遠心して血小板が多く含まれたPRPを抽出・作製します。
3PRPを患部に注入
PRPを注射器で膝など患部に注射します。
4患部の安静を保持するためにベッドにて約20分安静
※採血から注入まで、来院当日に約1時間程度で提供可能です。

費用について

筋・腱・靱帯への注入

PRP注射1部位 30,000円(税込33,000円)

関節腔内への注入

PRP注射1関節 30,000円~60,000円(税込33,000円~66,000円)
APS注射1関節 280,000円(税込308,000円)
PRP-FD 注射1関節 150,000円(税込165,000円)

治療にあたっての注意点

  • PRPは当日採血した血液をその場で作製しその後直ちに患部に注入するので、感染の危険性も低くアレルギー反応も起こすこともなく安全ですが、患部に注入に関して一般的な局所注射の合併症のリスクは伴います。
  • 一般的な採血手技に伴う、アルコール消毒による皮膚のかぶれ、血管・神経損傷、血管迷走神経反射による気分不快などはごくまれに起きる場合があります。
  • 注入部位からの感染を防ぐためにも、注射当日の入浴や患部のマッサージ、喫煙、飲酒、激しい運動は控えてください。翌日以降は通常通りの日常生活を送って頂いて構いません。また、治療の部位や病態によってスポーツ練習などは1週間程度運動を控えた方がよい場合もあります。
  • PRPの注入には注射針を使用しますが、肘の腱・靱帯付着部など部位によっては強い痛みを伴うことがあります。
  • 治療後3~4日間は、細胞の活発な代謝が起こり、軽度の炎症を伴うため、痛みや腫れを生じることがありますが、徐々に軽減していきます。
  • APS注射、PRP-FD 注射の詳細につきましては別途ご相談ください。

その他

  • 料金はすべて税抜(税込)価格で表示しております。
  • 料金には診察料、採血・注射施術料、PRPの精製技術料、精製キット他諸材料費が含まれます。
  • キャンセルについて
    -治療(血液採取及び注射)予定日の前日のキャンセル料はありません
    -治療(血液採取及び注射)日の当日キャンセル料3,500円(税込3,850円)頂いております。
    -血液採取後は治療費全額をお支払い頂きます。
  • 初診日の当日治療は原則行っておりませんが、院長と相談の上、即日PRPの治療を受ける場合には初診料として別途3,500円(税込3,850円)を加算させて頂きます。(画像診断料や超音波検査診断料等を含む)
  • PRP療法については、治療の部位や病態によりPRPの必要量と使用する精製キットが異なります。詳細は院長におたずねください。
  • 本治療は医療費控除の対象となる場合があります。
  • 本治療のお支払いのみクレジットカードが使用できます。

幹細胞治療

“幹細胞”とは、皮膚筋・筋・骨・腱・軟骨・神経など私達の体をつくるさまざまな細胞に変化する多分化能と、それら自分と同じ能力を持った細胞に分裂することができる自己複製能を持つ細胞のことです。その”幹細胞“は、体内の損傷がある部位を探しあて、炎症を抑えて傷を修復する働きがあります。自身の体から取り出した幹細胞を培養し、増やして(培養)から体に戻す治療が幹細胞治療です。現在、整形外科(運動器領域)で、最高峰の再生治療として選択されるのが培養幹細胞治療となっています。PRP同様に関節・筋・腱などの変形性関節症、関節痛、炎症、損傷などに対し、自己脂肪由来幹細胞を用いて局所注射療法を行います。当院では自身の脂肪から取り出した幹細胞を培養し、局所注射療法を行います。当院の再生医療は大学病院・専門施設の支援を基盤に、高いエビデンス(治療効果実績)に基づいた治療方法を用いて、かつ低価格で患者様に治療提供が可能となっております。
当院ではその幹細胞療法のみではなく、PRP療法やAPS療法やPRP-FD療法(HP上記を参照ください)という治療方法でも治療が可能です。更には、再生因子注入療法(リペアニーズ)、幹細胞培養上清液療法(エクソソーム療法)という治療方法でも治療が可能です。

 

<当院の培養幹細胞治療による再生医療技術について>
培養幹細胞治療による再生医療を安全にかつ効果的に行うためには、適切かつ十分な幹細胞数と幹細胞の質の2つの要因が大切とされております。そのため、当院の再生医療技術についてご紹介を致します。

 

幹細胞の至適投与数:幹細胞の最適な量についてははっきりしたコンセンサスが得られておらず、現在のところ幹細胞の量は多い方が持続的な効果が期待できる可能性を示唆する報告が多いですが[1,2]、逆に多すぎる細胞数になると毛細血管に与える負担が増えることで副作用を生じたとする報告も多く散見されます[3]。
当院では整形外科再生医療界トップランナーである支援大学病院・専門施設により慎重に検討された再生医療エビデンス(治療効果実績)に則り、各関節の至適幹細胞数を用いて効果的な再生医療治療を進めています。
[1] Song Y, et al. Regen Med. 2018: 13, 295. [2] Jo CH, et al. Am J Sports Med. 2017: 45, 2774. [3] Agung M, et al. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2006: 14, 1307.

細胞の加工技術と細胞の質:幹細胞治療の効果は幹細胞数のみならず、幹細胞の質にも大きく左右されるため、いかに多くの質の高い幹細胞を抽出・培養できるかという技術が大変重要です。細胞加工においては、幹細胞の生存率を高く保つ技術と定着率の高い細胞を培養する技術の2つの技術が重視されます。例えば細胞培養の継代数が多くなればなるほど細胞数は増やせますが、継代数が増えれば細胞の質も劣化します。当院の細胞加工は、国の認可を受けた細胞加工施設で厳重に管理され、高品質の細胞を安定的に努めています。

 

<培養幹細胞治療の効果ついて>
ここでは国の認可を受けた細胞加工施設の幹細胞を用いた膝関節の幹細胞治療(培養幹細胞治療)が、実際にどれだけの効果があったのかについての報告を紹介致します。
・培養幹細胞の投与によって複数の医療施設より、治療後に自覚症状の改善が認められたと報告されています(下記図)[4]。
・培養幹細胞の投与によってひざの軟骨が厚くなったという報告もされています[5]。
・PRP治療併用の重症な変形性膝関節症症例に対する幹細胞治療(ASC:脂肪由来培養幹細胞治療)の治療成績報告では[6] 、患者立脚型膝評価(KOOS)と厳格な効果判定であるThe OMERACT–OARSI criteria for response [7]に基づいて治療効果評価をおこない、その結果として80%の症例に統計学的有意差をもった自覚症状の改善が認められたと報告しています。
・当院では上記治療報告と同じ細胞加工技術を用い、高品質な培養幹細胞使用に基づいた再生医療を行っています。そのため、当院でも上記治療報告と同様に再生医療による高い治療効果を認めています。

 

再生医療

 

 

[4] 大鶴任彦、他:関節外科. 2020: 39, 945.[5] Pers YM, et al. Stem Cells Transl Med. 2016: 5, 847. [6] 齋田良知、他:第22回日本再生医療学会総会. 2023. [7] Pham T, et al. OsteoArthritis and Cartilage, 2004.

 

幹細胞治療についても『再生医療等の安全性確保等に関する法律に基づく届出』を当院では済ませ、同法に則った第二種再生医療の再生医療等提供計画の認可を得て幹細胞治療が可能な医療施設となっております。

ご不明点やご興味をお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。また、遠方のためにやむを得なく受診が難しい場合などは、電話などでご相談も対応いたしております。

主な対象疾患例

PRP療法と原則同じですが、詳細は院長にお尋ねください。

治療の流れ

幹細胞治療ご希望の方はまずは本治療の適応であるかを診断するために、一度通常の受診をして頂きます。治療の適応がある場合には、治療日を決めて予約します。初診日の幹細胞治療は完全予約制のために行っておりません。遠方のためにやむを得ない場合などは電話などで院長とご相談ください。

1患者様の腹部皮下脂肪より脂肪組織を採取
局所麻酔後に患者様のお腹、お尻、両太ももなどから皮下脂肪(脂肪組織)を治療に適した量(約20mL)だけ採取いたします。所要時間は20分程度です。
2細胞培養を行い幹細胞を増殖
採取した脂肪組織を用いて細胞培養加工室で3~4週間かけて治療に必要な数まで幹細胞を増やします。
3幹細胞を患部に注入
幹細胞を注射器で膝など患部に注射します。
4患部の安静を保持するためにベッドにて約20分安静
※脂肪採取から注入まで、6週間程度要します。

費用について

関節腔内への注入

培養幹細胞の注射1関節 650,000円(税込715,000円)
培養幹細胞の注射2関節 800,000円(税込880,000円)

治療にあたっての注意点

  • 幹細胞治療は患者様のお腹、お尻、両太ももなどから皮下脂肪(脂肪組織)を治療に適した量を採取いたしますので、一般的な局所麻酔手術のリスク(血管・神経損傷、血管迷走神経反射など)があります。また、患部に注入に関して一般的な局所注射の合併症のリスクは伴います。
  • 注入部位からの感染を防ぐためにも、注射当日の入浴や患部のマッサージ、喫煙、飲酒、激しい運動は控えてください。翌日以降は通常通りの日常生活を送って頂いて構いません。また、治療の部位や病態によってスポーツ練習などは1週間程度運動を控えた方がよい場合もあります。
  • 培養幹細胞の注入には注射針を使用しますが、肘の腱・靱帯付着部など部位によっては強い痛みを伴うことがあります。
  • 治療後3~4日間は、細胞の活発な代謝が起こり、軽度の炎症を伴うため、痛みや腫れを生じることがありますが、徐々に軽減していきます。

その他

  • 料金はすべて税抜(税込)価格で表示しております。
  • 料金には診察料、脂肪組織採取・注射施術料、幹細胞の精製技術料、精製キット他諸材料費が含まれます。
  • キャンセルについて
    -脂肪(脂肪組織)採取予定日の前日のキャンセル料はありません。
    -脂肪(脂肪組織)採取予定日の当日キャンセル料20,000円(税込22,000円)頂いております。
    -脂肪(脂肪組織)採取後以降は治療費全額をお支払い頂きます。
  • 初診日の当日治療は原則行っておりませんが、院長と相談の上、即日幹細胞治療を受ける場合には初診料として別途20,000円(税込22,000円)を加算させて頂きます。(画像診断料や超音波検査診断料、手術準備等を含む)
  • 幹細胞治療療法については、治療の部位や病態により幹細胞の必要量が異なります。詳細は院長におたずねください。
  • 本治療は医療費控除の対象となる場合があります。
  • 本治療のお支払いのみクレジットカードが使用できます。